【稲作】新潟・下越の田植え本番!苗配達レポート2025 - 有限会社 百津屋商店

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【稲作】新潟・下越の田植え本番!苗配達レポート2025

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育苗ハウス

田植え日和の新潟下越

2025年のゴールデンウィーク、新潟県下越エリアは天気予報に雨マークが見られたものの晴れ間が多く、田植えに絶好の天気が続きました。
田んぼ道の両側では、代かきや田植え作業に励む農家さんの姿が広がり、地域全体が米作りの活気に包まれています。

百津屋商店では、毎年この時期に稲苗の配達がピークを迎えます。1日100~350枚の苗箱を育苗ハウスから農家さんの元へ運び、米作りのスタートをサポート。ゴールデンウィークには親戚も帰省し、家族みんなで苗運びをするのが恒例です。

配達した品種は「こしひかり」と「こしいぶき」と「こがねもち」です。
「こしいぶき」は、新潟県で誕生した人気の品種です。コシヒカリの血統を受け継ぎ、味・つや・香り・粘りのバランスが良いのが特徴です。新潟県内ではコシヒカリに次ぐ作付面積を誇り、県外でも注目されています。

苗運びの様子を動画でご覧ください。

苗運び2025
苗運び2025

今年も効率よく作業が進み、農家さんからも「助かった」と嬉しい声をいただきました。

今年の苗の出来

今年の苗は草丈13cmほどで、しっかりとした根張りとピンとした立ち姿が特徴。生育状況は良好ですが、ごく一部に不良苗も見られたため、そうした苗は選別して納品しています。安心して使える苗だけをお届けしています。
不良の原因としては、育苗中の温度管理や水分過多などが考えられます。

育苗中に注意すべき点をまとめた記事もありますので、ご参考にしてください。
 稲の育苗におけるハウス管理の基本


稲の苗箱の上げ下ろしは見た目以上に重労働です。
どのくらいの重さか想像できますか?
水をたっぷり含んだ苗箱は想像以上の重さで、1箱あたりの重さは【8.6kg】ありました。
見た目以上に重い苗箱を何百枚も運ぶ作業は農家の方にとって大きな負担となります。苗箱を地面から持ち上げてトラックに積み込み、さらにトラックから下ろす作業は、繰り返すほどに体力を消耗し、特に足腰や腕の疲労が蓄積します。
作業の合間に適度な休憩を取り、ストレッチや体操を行うことをお勧めします。

白い粒は【細粒マグホス】
根張りの良い苗
根張りもバッチリ
配達苗 [2025]
[左]コシヒカリBL [中]こがねもち [右]こしいぶき
苗箱の重さ
水を吸った苗箱は約8.6㎏

田植えが始まると、米作りはいよいよ自然との本格的な勝負の段階に入ります。
新潟県では近年、夏場の記録的な高温が続いており、2024年も一等米比率は改善したものの、収量は2年連続で「やや不良」となりました。
2025年も高温傾向が予想されているため、こうした環境下では、これまで以上に土壌改良や肥料管理、水管理が重要です。

豊かな土作りと、これまで蓄積された米作りの知恵を活かし、気象情報や生育状況をこまめにチェックしながら、今年も美味しいお米の収穫と高品質・安定生産を目指していきましょう。


   

著者情報

和田 浩一
       

和田 浩一

       

2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。
お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。

趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。

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