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「葉齢」の意味

葉齢(ようれい)とは

「葉齢」とは、稲の生育段階を主稈(親茎)の葉が何枚出ているかで表したものです。
一般的には葉齢の数を、1葉(いちよう)、2葉・・・と数えます。
葉齢は、作物の生育状態を理解し、適切な栽培管理を行うための重要な指標となります。

最初に出る葉身のない不完全葉を第1葉(葉齢1)と数えるやり方と、その次に出てくる葉身のついた本葉を第1葉と数えるやり方があります。一般的には後者のやり方が主流です。
葉齢の話をするときには最初に不完全葉を数えているかを確認したほうが良いでしょう。

完全に展開した葉を1と数え、伸長中の葉は目測にて小数点で表します。

具体例
不完全葉と本葉が2枚展開し、3枚目の葉が半分くらい伸長している
「3.5葉 または 2.5葉」

(水稲用苗の場合)

葉齢の重要性

葉齢を含めた生育調査は、稲の生育状態を詳細に理解するうえで重要です。
農作業のスケジューリングとして、葉齢を基に、苗代の管理、田植え、追肥などの最適なタイミングを決定します。

葉齢を利用した具体的な事例

葉齢は、さまざまな場面で活用されています。

  • 育苗中: 第1葉(第2葉)が展開したので、ハウス内の温度管理を下げるようにした。
  • 田植え: 2.5葉(3.5葉)になったので、稚苗田植えの適期と判断した。

まとめ

葉齢の正確な判断と管理は、作物の健康状態を把握し、適切な栽培管理を行う上で非常に重要です。
経験を積み重ね、作物の生育に関する知識を深めることで、より正確に葉齢を判断できるようになります。


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