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肥料・農薬の使用期限について

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時々、お客様から「去年買った肥料なんだけど、まだ使える?」という質問があります。
皆さんは肥料や農薬を買うときに期限を気にしたことはありますか?

肥料の使用期限

肥料には基本的には使用期限がありません。
商品によっては「製造年月日」が記載されていることがあります。

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使用期限は有りませんが、保管状況などによって品質が劣化する可能性があるので注意が必要です。

  • 雨・湿気: 肥料が固結してしまう
  • 直射日光: 袋などが劣化して破れてしまう
  • 高温: 肥料の成分が変質してしまう

以上のような点を踏まえて、冷暗所に保管しておくことを心がけましょう。
もちろん、開封後は袋の口をしっかりと閉じておくことを忘れないように。

有機肥料の注意点

有機肥料に関しては天然由来の成分を含んでいるため、保管状況が良くても長期間になると成分が分解されることがあります。
できれば1年、長くても2年以内には使い切るようにしましょう。

液肥の注意点

液肥に関しては、保管中に成分が分離している可能性があるので、使用前によく振ってから使用するようにしましょう。
有機質を含んだ液肥の場合は、有機肥料の注意点も合わせて確認してください。
異臭がする・水分が飛んで固まっている、などの場合は使用を中止してください。

農薬の使用期限

農薬には使用期限(最終有効年月)があります。

これはメーカーが保存安定性試験に基づいて設定した品質を保証できる期限となり、必ず期限内に使用するようにしましょう。

保管方法につきましては、肥料の場合と同じく

  • 雨・湿気
  • 直射日光
  • 高温

を避けるように冷暗所に保管するようにし、開封後は袋の口をしっかりと閉じて早めに使い切るようにしましょう。

液体の農薬の注意点

こちらも液肥と同様に、成分が分離している可能性がありますので、使用前に良く振ってから使用するようにしてください。
固結や異臭がする場合は、使用をやめてください。
においを嗅ぐときは、直接吸い込まずに手で仰いでにおいを嗅ぐようにしましょう。

まとめ

基本的に肥料には使用期限が無く、農薬には使用期限(最終有効年月)があります。
ただし、長期間の保管や保管状況によって品質に変化がある場合があるので注意が必要です。
本来の効果を発揮させるためにも、使用計画を立てて購入するようにしましょう。

   

著者情報

和田 浩一
       

和田 浩一

       

2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。
お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。

趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。

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