今年は全国的な暖冬となっており、新潟県でもほとんど雪を見ていません。
先日、種苗店の人と話す機会があったので「この冬の気候は野菜に影響がありますか?」と聞いてみました。
種苗店さんの返答は、「これから早いもので言えば、やっぱり玉ねぎのトウ立ちが心配かな」とのことでした。
通常、玉ねぎは寒い冬の間はほとんど根も動かず、地上部の生長もありません。が、今年のような気温の中ではフツーに生長していく事になり、トウ立ちの原因になってしまいます。
このような状況は天候が相手なものですのでなかなか歯がゆい問題です。
植える苗が大きすぎる、または植える時期が早すぎるなどの場合は調整のしようがありますが、”冬は寒くさせておく”なんてことはこちらの都合ではできませんものね。。
これからの管理は?
【暑さ寒さも彼岸まで】
雪が融け気温が安定するころになったらまず「ヒューライム」で根に活力を与えます。その後に「セルホス」と「コーボしき島9号」で追肥を行うことで、順調な玉の肥大を目指しましょう。
追肥が遅くなりすぎると、しまりがなく貯蔵性の悪い玉ねぎになってしまうので注意しましょう。
トウ立ちした玉ねぎは発見次第に収穫して硬くなる前に食べてしまうのが良いかと。
地球温暖化に伴って冬の気候も変わってきています。これから毎年このような暖冬傾向になっていくのだとすれば、追肥のタイミングなども少し早めていかなければなりません。
まずは今作の玉ねぎが大きく、美味しく育ってくれることをお祈りします。