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【稲作】「畦塗り」と「春起こし」

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畦塗り(あぜぬり)が始まっています

今年は久しぶりにたくさん雪が降ったのですが、予想よりも早くスッキリと溶けてしまいました。

3月も彼岸が過ぎ、農家の皆さんはそろそろ春の仕事が始まってきた頃ではないでしょうか?

百津屋も配達のピークを迎えております。

車を走らせているとあちこちで”畦塗り”をしているのを見かけます。

あぜ塗り01re

天気の日が続いて土がほど良く乾いてきたので、水はけの良い田んぼの地域では一斉に始まったようです。

あぜ塗り02re

畦塗りとは、田んぼを囲む畦を塗り固めてヒビやモグラ穴を塞いで水が外に漏れないようにする作業です。

きれいに整形されていく畦を見ると「今年も稲作が始まるなー」という気分になります。

春起こしはできるだけ早くしたい

”春起こし(一番打ち、田打ち、田起こし)”は冬の間に硬くしまった土を荒く砕いていく作業です。

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春起こしをする時は、出来るだけよく土が乾いた状態で行うことが大切です。

[乾いてきている状態]
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湿った土は乾いたときに硬い塊になってしまい(畦塗りにはちょうど良いですが)、その後の作業に大きく悪影響を与えます。

春起こしをすることで地上の稲わらなどの有機物を土の中にすき込みます。堆肥や「ミネラル宝素」などの”土壌改良資材”を同時にすき込むのがおすすめです。

またこの時に新鮮な空気が補給されます。

そうすることで土の中の”微生物”の活動が活発になり、有機物の分解が促進されます。

田植え後によくある”ワキ”による根腐れ、アオミドロに並ぶ初期トラブルですよね。(アオミドロの対策は過去記事にて解説しています

ワキ02re

ワキの原因となるのが、腐熟しきれなかった稲わらなどの有機物から発生する”硫化水素ガス”です。足を踏み入れるとブクブクと出てくる臭~いアレですね。

根の障害は新根の発生をさまたげ、肥料を吸収することもできず、稲の生育に大きな影響を与えます。

なので”有機物の腐熟化”はできるだけ早く済ませておきたいものです。

4月には種まきも始まります。このまま温和な天気が続くことを祈ります。

百津屋代表

百津屋商店 代表:和田 一男

新潟県で50年。
教科書に載っていないようなコツでサポートいたします!
お気軽にお問い合わせください!!
   

著者情報

和田 浩一
       

和田 浩一

       

2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。
お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。

趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。

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