コロナウイルス対策による外出自粛が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
ゴールデンウィーク中に田植えをされる方が多いですが、いつもなら県内外の家族・親類が集まって大勢でお祭り騒ぎをしていたことと思います。ですが今年は”人が集まることを避けなければいけない”状態でしたので、限られた人数で仕事をしなければならず、1人当たりの負担が多かったのではないでしょうか?しかしながら田植自体は日程を遅らせることなく終了していっているようです。
さて、苗箱から田んぼに生活環境が変わった稲にとっては、人生の第2部の開始となります。そこで遅れを取らないよう、よりよい良い環境にしてあげましょう。
活着のカギ② 酸素
2つ目のカギとなるのは「酸素」です。
”水稲”とはいっても酸素は不可欠です。定期的な水の入れ替えなどによって酸素は供給されるのですが、こと活着において、意外な盲点になっているのが”代かき”です。
代かきのやりすぎによって根の周りが酸欠状態になってしまうことがあります。
(過去記事参照)
もう1つの要因が”ワキ”です。土の中の有機物が分解される途中で発生する”硫化水素”が水を張っているせいで逃げる余地がなく、充満してしまって根を傷めてしまうのです。苗を抜き取ってみて、根が黒く変色していたら”ワキ”が原因の”根腐れ”だと思ってください。
【ポイント】
酸欠対策としては、落水して土を露出してあげて、そのまま2~3日乾かします。
田面を出すことでガス抜きと酸素供給ができます。同時に地温も上げることができるので、田植後にはぜひ実施してほしい方法です。
写真のようにポコポコと”穴”があくと、ガスが抜けた証拠となります。
百津屋商店 代表:和田 一男
新潟県で50年。
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