お客様より、大きく立派なサツマイモをいただきました。
許可をいただき、店内に展示しているのですが、他のお客様が目にするたびにその出来栄えに感心していらっしゃいます。
実はこちらのお客様は近所でも有名な「サツマイモ名人」らしいのです。
サツマイモは日当たりが良く、通気性のよい乾燥した土を好みます。窒素成分が多いと「つるボケ」という葉ばかりが繁茂してイモがまったく太らない原因になることから、いわゆる「痩せ地」が向いているといわれています。
ですが「痩せ地」と言っても本当に荒廃した土では収穫はできても満足のいく出来にはならないでしょう。
では名人はどのように写真のような立派なイモを育てるのでしょうか?
名人の作り方
施肥に使うのはたった一つ
サツマイモつくりにチッソ肥料はほとんど必要ありません。専用の場所でない限り、前作の残りのチッソ成分で十分でしょう。
そこで名人は「タキアーゼS」のみを作付前に施肥しています。「タキアーゼS」は動植物系有機+ミネラル+多種多様な有用菌を含む微生物資材です。土を若返らせ、作物の生長に好ましい環境を整えてくれます。
あれこれと成分を計算して施肥するのもいいでしょうが、土そのものが健康であればそれだけでサツマイモは立派に育ってくれるのです。
名人は長年これ一つの施肥だけでサツマイモを作ってこられました。
ワンランク上の品質へ
最小限の施肥で見事なサツマイモを作っていらっしゃった名人に、百津屋は「綜合ミネラル宝素」を追加することを提案しました。
当サイトで幾度となく紹介している「綜合ミネラル宝素」ですが、サツマイモつくりにも持って来いの一品だと思ったのです。多種多様の微量要素で土の質をさらに向上させることが目的です。
「タキアーゼS」と「綜合ミネラル宝素」の施肥で栽培したサツマイモは期待通り、美味しさも収量も増加しました。それまでの作り方でも十分に美味しいサツマイモを作られていましたが、「綜合ミネラル宝素」の効果でさらに品質が向上し、名人も大満足していただきました。
植え方もいろいろ
苗を植える時の角度によっても実の着き方、数、大きさなどがかわってきます。いろいろ試してご自身にあった植え方を探すのも楽しみです。
[出典]農林水産省HP
簡単に説明すると
水平 → 数が多く、実は小さい
垂直 → 数が少なく、実が大きい という傾向になります。
ちなみに名人は<斜め植え>で植えており、立派な房なりのサツマイモに仕上げていらっしゃいます。
サツマイモに含まれる栄養
ビタミンC
抗酸化作用があり、シミやそばかすを防ぎ、艶のある肌を保つのに効果的です。
通常ビタミンCは熱に弱いのですが、サツマイモに含まれるビタミンCはデンプンに保護されているため、加熱しても壊れにくいです。
食物繊維
サツマイモはイモ類の中でも食物繊維を多く含んでいます。
水溶性の食物繊維にはコレステロール・血圧・血糖値を抑える効果が期待できます。
不溶性の食物繊維には大腸を刺激することによる便秘予防の効果と、有害物質を吸着して排出する効果が期待できます。
ヤラピン
生のサツマイモを切った時にしみだしてくる白い液体で、サツマイモ特有の成分です。
腸の働きを促進し、食物繊維と共に便秘予防に効果的です。
ビタミンE
油に溶ける脂溶性ビタミンで、抗酸化力によって体内の脂質の酸化を抑制します。細胞の老化を遅らせるアンチエイジング効果が期待できます。
その他にも健康に良いとされる成分を豊富に含んでいます。皮ごと食べることで摂取できる栄養素がさらに増します。
調理法も多岐にわたり、おかずからスイーツまで様々な食べ方ができるサツマイモ。栽培から楽しまれてみてはいかがでしょうか?