HOME > トピック > トピック 米作りの関連記事 【稲作】種もみの準備〜塩水選や浸種などのやり方について〜 更新日:2024年3月14日 地域差もありますが、新潟・下越地域では稲の種まきの準備が始まってきました!今回はその工程を確認していこうと思います。再確認や新しい発見の助けになれれば幸いです。 百津屋商店 代表:和田 一男 新潟県で50年。 教科書に載っていないようなコツでサポートいたします! お気軽にお問い合わせください!! カンタンお問い合わせ まずは種籾の選種まず最初にやってほしいことは「塩水選(えんすいせん)」ですね。購入種子、自家採取を問わずやった方が良いです。罹病種子を取り除き、より充実した種籾を選ぶことで素質の良い充実した苗になり、生育も揃います。発芽して自立するまでは種籾のデンプンを使いますので、ポテンシャルの高い種を揃えた方がその後の生育がスムーズにいくわけです。塩水選後は徹底的に水洗いと水切りをしましょう。 その次に行うのが消毒この時点で種籾を袋に入れるわけですが、あまりギュウギュウに詰めずに余裕をもって入れてください。温湯消毒と薬剤消毒の2通りのやり方があります。薬剤消毒ではお使いの薬剤の倍率・消毒時間を確認して行ってください。消毒後の水洗い・乾燥は不要です。 続いては「浸種(しんしゅ)」「浸種」とは種籾が発芽するのに必要な水分を吸収させることです。種籾も人間のように水を飲むのが速いものとゆっくりなものがありますので、10~13℃くらいの低温で10日ほどじっくり吸水させます。水温は低すぎても高すぎても良いことはありません。浸種を初めて最初の3日間は消毒効果を高めるためにそのままにしておき、その後は2日おきに水の更新を行います。百津屋では浸種の最後の2日間(48時間)に「ネバルくん」を投入してもらうことをおススメしています。手間をかけず、ただ投入するだけで名前の通り、「根張りがバツグンに良くなる」とお客様に喜ばれています。崩れる心配のないマット状の根張りを簡単に手に入れませんか? 今度は「催芽(さいが)」に移ります。健苗つくりのカギは、太い芽をそろえて出すことです。催芽温度は30~32℃とし、芽が1㎜ほど出芽した状態にします。品種によって発芽までの時間が違ってくると思いますが、芽が出るころになるとモミが透き通って見えてきます。タイミングを見逃さないように注意しましょう。 種籾の準備最終工程は芽止め90%以上が出芽したのを確認できたら「芽止め(めどめ)」をします。余熱で芽が伸びすぎないように種籾の温度が13℃以下になるまで冷水で良く冷やします。その後に広げて乾燥させますが、乾きすぎて「胴割れ」をさせないように陰干しを行いましょう。扇風機などで風を送ると時短になります。数種類の品種をまとめて管理している場合は、それぞれの品種がしっかり確認できるように注意してください。(タグなどが風で飛んでしまってわからなくなった。なんてこともしばしば聞いております。)乾いたモミを袋に戻したら、種まきまでの準備は一旦終了となります。米つくりの最初の一歩、しっかりとした準備で気持ちよくスタートしましょう。 ネバルくんはAmazonでも手軽にご購入可能です。参考:1Kg https://amzn.to/3Oz7zwE100g https://amzn.to/3SPI6Sn 関連記事初心者の方向けシリーズ「ゆるっと農業入門|知識ゼロ歓迎の農業予備校」でもご紹介しております。併せてご覧ください。 09_稲作・種まき前の準備ガイド_塩水選〜芽止め 初めての稲作にチャレンジする皆さん、ゆるっと農業入門をご覧いただきありがとうございます。地味と思... 10_【稲作初心者も安心】種まきのタイミングを見極める秘訣 初めての稲作にチャレンジする皆さん、ゆるっと農業入門をご覧いただきありがとうございます。米作りに... 百津屋商店 代表:和田 一男 新潟県で50年。 教科書に載っていないようなコツでサポートいたします! お気軽にお問い合わせください!! カンタンお問い合わせ 著者情報 和田 浩一 2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。 お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。 趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。 この記事を見た人がよく見る記事 15_田植え初心者向け!田植えの基本から失敗例まで【手順/コツ/トラブル対処】 14_田植え前に!田んぼ準備ガイド_畦ぬり・元肥散布・耕運・代かき 13_最高の苗を目指す「 田植え前のハウス温度・水・肥料管理」ガイド 12_稲の育苗におけるハウス管理の基本 11_稲作の成功を握る!種まきの秘訣とポイント 10_【稲作初心者も安心】種まきのタイミングを見極める秘訣 キーワードから記事を探す インゲン(1) エダマメ(7) オクラ(1) カスタム(2) カブ(3) かぼちゃ(2) キュウリ(7) コーボしき島9号(24) こしいぶき(1) ご挨拶(2) サイトメニュー(3) サツマイモ(1) サトイモ(1) じゃがいも(14) ショウガ(1) セルホス(18) そうか病(1) ダイコン(11) タキアーゼS(13) タマネギ(15) トマト(8) ナス(8) ニンジン(6) ハクサイ(3) パプリカ(1) ピーマン(1) ヒューライム(19) プロボカシ(2) マグホス(14) ゆるっと農業入門(16) ラッカセイ(4) 俳句(3) 元肥(7) 商品案内(12) 施肥設計(13) 田んぼの作り方(52) 田んぼの雑草(5) 畑の作り方(44) 石灰(2) 種まき(1) 種籾(3) 稲の障害(10) 稲作(29) 穂肥(4) 米(13) 綜合ミネラル宝素(32) 肥料の種類(11) 育苗(6) 豆知識(49) 農業用語(47) 追肥(7) 連作障害対策(5) 野菜の障害(9) 銀河エース(1) 長ネギ(6) Twitter シェア -トピック, 米作りの関連記事 -商品案内, 田んぼの作り方, 種籾, 稲作, 米