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「じゃがりこ」の生長、そして

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5月に入っての生育

4月末に芽を出したカルビーの種イモ「ぽろしり」は5月に入り気温も上がってくると、すくすくと生長していきました。

IMG_4072

右側に植えていたもう1つの種イモは芽を出す気配がありません。

残念ですが全滅しなかっただけ良しとします。

IMG_4088

土から芽を出してからおよそ1週間でこんなに育ちました。

ところで、今回がたまたまなのか、品種の特性なのか、他の芽が一切出てきていません。(勉強不足で申し訳ありません)

通常は状態の良い芽を選別して”2本立ち”にしますが、今回は変えのきかない”1本立ち”です。

jaga [2021-05-07] (4)(2本立ち)

考えようによってはこのバケツの中の環境を独り占めできるということです。

大きく立派に育ってくれることを期待します。

天敵発見!

5-4b

5月4日

葉のそこかしこに異変が見られました。

葉を良く観察すると、、

5-4c

拡大写真)←クリックで拡大表示

虫がついています!

茶色いほうが「アブラムシ(ジャガイモヒゲナガアブラムシ)」

白いほうが「コナジラミ」

どちらも葉を吸汁し、生育に影響を与えます。また、排せつ物などが病気の原因にもなります。

5-4e

被害が広がる前に虫と病気に効くスプレー式の薬剤を散布しました。

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翌日、虫の姿は有りません。まずは一安心です。

見えない敵も

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予防から1週間、どんどん大きくなっています。

それから数日後、、、

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1本の茎が垂れ下がっていました。

原因は「風」

葉が風に吹かれてねじれてしまったため切れそうになっていました。

からだが大きくなってくると風の影響も受けやすくなります。これは完全に盲点でした。

持ち運びのできるバケツ式ですので、今後は風の強い日には風当たりの少ない場所に移動することにします。

再来

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それからしばらくは問題なく生育していきました。

葉のボリューム的に”1本立ち”でちょうど良かったのかもしれません。

安心していたのもつかの間、やつらは再びやって来るのでした。

ふと葉を見ると

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食害の跡が点々と。。。

葉を動かすと「コナジラミ」が舞い上がりました。

気温が高く、雨の当たらない乾燥した条件でコナジラミは発生しやすいようです。

5-22b

これはマズいということですぐに薬剤を散布しました。

この薬剤は作物の根から成分を吸収し、体内に取り込むことで長期間効果を発揮してくれるものです。

ただ、大分深いところに種イモを植えつけているため、ちゃんと吸収できるかが心配でした。

止まらない被害

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薬剤散布から数日、葉は見るからに元気がなくなってきています。葉の食害も止まっていません。

やはり散布した薬剤が根まで届いていないのでしょうか。

1匹ずつではゴマ粒程度の虫たちによって「じゃがりこ育成計画」に暗雲が立ち込めてきました。

   

著者情報

和田 浩一
       

和田 浩一

       

2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。
お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。

趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。

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