


幼穂(ようすい)とは
「幼穂(ようすい)」は、いわゆる稲穂の赤ちゃんです。
作物の成長初期に現れる非常に重要な段階であり、水稲の場合、稲の茎の内部で形成されはじめた穂の生育初期の一時期のことを指します。
この時期にはまだ穂そのものは見えませんが、将来の実をつくる準備が進んでいます。この時期の管理が収量や品質を大きく左右します。適度な水管理と肥料設計が、幼穂の健全な生育に大きな影響を与えます。
稲作における幼穂

幼穂を観察する方法
圃場の中の平均的な出来の株から主茎(親茎)を抜き取り、
・カッターで切り込みを入れて確認 するか 
・手で葉を剝いて確認します。
複数の株で実施することで精度が上がります。
稲作の場合、分げつ終盤から穂首分化を経て形成されます。出穂日の約25〜35日前、茎を割ることで0.2〜1cm程度の白く小さな幼穂を確認できます。このステージは将来の穂数や粒数、品質に直結するため、水・肥料管理や観察が重要です。
この時期に適切な追肥や適度な水分供給を行うことで栄養供給が促され、しっかりとした穂の形成に繋がります。

「幼穂」まとめ
幼穂(ようすい)は、稲作において見過ごされやすいながらも、この「幼穂」は稲の命をつなぐ穂の原型です。幼穂形成期は最大限の収量と優れた品質を引き出すために最も重要な時期です。この時期を適切に把握し、管理のポイントを押さえて作業を進めることで、初心者でも着実に豊作を目指せます。
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