ネバネバ食材として人気のオクラ。
ビタミン類、βカロテン、カリウム、カルシウム、鉄などを豊富に含み、
ヌメリ成分の一種であるペクチンは整腸作用を促して便秘や大腸ガンを予防する効果も期待されます。
そんな栄養豊富なオクラを育ててみました。
苗の移植
オクラはアフリカ原産の野菜で、高温を好むので気温が十分に上がってから植え付けをします。
5月末に苗を移植したのですが、ご存じのとおり、今年の5月の気温は全国的に真夏のような暑さでした。
オクラにとっては好ましい天気だったかもしれませんが、まだ暑さに体が慣れていなかった我々にはキツイものがありました。
元肥には「ヒューライム」「綜合ミネラル宝素」「コーボしき島9号」を全層施肥してあります。
オクラは株が倒れやすいので、初めから支柱を立てておきました。
追肥管理
1本立ちにさせてから、2週間に1度程度の追肥をしていきます。
オクラは吸肥力が強く、一度にたくさんの肥料を与えると茎や葉ばかりが元気になって実つきが悪くなるので、少量ずつ追肥を行いました。
[6月9日] 草丈:約18㎝
[6月25日] 草丈:約37㎝
追肥後は気温の上昇もあり、グンとのびました。
病害虫
順調に生育が進み、7月に入り花が咲きそうになった頃、問題が発生!
葉っぱが盛大に食害されています。
原因となる虫は特定できませんでしたが、すぐに薬剤防除を行いました。
収穫
防除のおかげで虫による食害もなくなり、葉っぱは大人の手を優に超えるりっぱな大きさになりました。
蕾もひらき、きれいな花が咲きました。
じつは”蕾の天ぷら”というのも美味しいらしいのですが、こんなにきれいな花なので、見て楽しむこともおススメします。
オクラは生長が早く、収穫時期を逃してしまうと硬く、筋張ってきてしまいます。
長さ10㎝ほどを目安に、触ってみて程よい弾力になっていたらハサミで収穫していきます。
ところで、みなさんはオクラがどのように実をつけるかご存知でしょうか?
自分は実物を見るまでは
こんな感じを想像していました。
そして、答えはこうでした。
花が上向きに咲くものはその後に着く実も上向きになります。
茎が細く、実が重くなるものは重力によって下に垂れてくるのです。
オクラは乾燥して固くなっていくのでそのまま上向きの姿勢を保っています。
アフリカ原産ということもあり、太陽に向かって真っすぐに手を伸ばしているようで力強いですね。
旬を味わう贅沢
オクラに限らず旬のものというのは、その時期がいちばん美味しく、いちばん栄養が高まっているものです。
採れたてで鮮度抜群の旬の食材を食べられる贅沢。
それが自分で育てたものならなおさらです。
つくる喜び、食べる喜びを感じながら、暑い夏を栄養満点の野菜で乗り切りましょう!