コンクールで入賞常連者の中には施肥設計を公開されている方もいます。
しかしその設計を真似するだけでは同じ成果をあげることはできないでしょう。
なぜなら、公開された情報以外の部分がとても重要だからです。
まず、痩せた土では施用した肥料を上手く稲に効かせることができません。
「土つくり」という土台があってこそ、練り上げられた施肥設計で美味しい米が出来るのです。
「水管理=水のかけひき」も重要です。
水管理というのは、水を減らさないことではありません。水を落とすときにはしっかりと落としきるのも大切です。
田面をさらすことで酸素補給や地温の上昇を目指します。
さらに踏み込むと、入れる水の温度にも注意が必要です。なるべく本田との温度差が少ない時間帯に入れるようにしましょう。
その他、細かい管理を挙げ始めるとキリがありませんが、楽においしいお米は決して作れないということです。
兼業農家さんが多い中、農作業にさける時間は限られていると思いますが、田んぼを回る時にも”稲を眺める”のではなく、「稲に触って、観察する」癖をつけ、今の状態を読み取る目を養うと、やるべきことが自然と分かるようになると思います。
