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田んぼのクサがすごい!!

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田んぼの雑草

順調に活着できた稲は、全国的な高温の影響もあり、生育がどんどん進んでいます。

しかし、生育が進んでいるのは稲だけではありません。

皆さんの田んぼはこんなふうになっていませんか?

お客様からのSOS

お客様から「雑草がびっしり生えている!」との連絡を受け、急いで見に行きました。

現場に着いてから長ぐつを持ってきていないことに気づき、裸足で入ることに。。。

(新鮮な感触。地温もよくわかります。)

中ほどまで進むと、確かに雑草が生えています。

水が入っているため見づらいかもしれませんがその時の写真です。

抜いてみると・・・・・

”ホタルイ” ”ウリカワ” です。

原因と対策は?

考えられる原因

今回のお客様は除草剤を「初期 → 初中期」と”体系処理”をしっかりとされていました。

しかし水持ちの悪い田んぼで、除草剤の効果が十分に発揮できなかったことが原因だと思われます。

除草剤は定着するまでに約3日はかかります。その間は水を動かしてはいけません。

水持ちの悪い田んぼで良くあることですが、減った分だけ次から次と”足し水”をして田面が出ないように管理します。

その結果、除草剤の成分が排水側へ寄ってしまい、均等に効果を発揮できなくなってしまいます。

これからの雑草対策として

[稲の生育に合わせて]

  • 中期剤の散布
  • 後期剤の散布

[いつでも]

  • 手で取る

というやり方が考えられます。

漏水対策として

根本的な対策はいたってシンプル。

漏水の原因を探し出してふさぐことです。

  • モグラやザリガニの穴ならば、しっかりと埋める。
  • 砂土ならば、ベントナイト(粘土鉱物)」堆肥などの施用による土壌改良を続ける。

水持ちひとつで肥料や薬剤の効果が大きく左右されます。しっかりと対策をしていきましょう。

   

著者情報

和田 浩一
       

和田 浩一

       

2005年に入社し、施肥技術指導員、一般毒劇物取扱者の資格を取得。
お客様の田んぼや畑でのお悩みを聞き取り、わかりやすい指導を心がけています。 ホームページにて農家の皆さんのお役に立てる情報記事を発信中。

趣味で事務所に展示しているメダカ・熱帯魚水槽にはお客様から「癒される」とお褒めいただいています。

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