風邪にご注意を
寒さが本格化してきましたが、風邪を引いたりしていませんか?
ところで、風邪ってなんで「引く」のでしょうか? インフルエンザは「かかる」って言いますよね。
風邪の語源を調べてみると、自然に吹く「風」と一緒だったそうです。大昔は風は大気の動きとともに、人体に何らかの影響を与える原因としても考えられていました。そのことから吹く風が運んでくる「邪気」を体の中に“引きこんでしまうと”風邪になると考えられていたそうです。
また風邪は英語で「COLD(コールド)」と言います。自販機などでも「HOT」「COLD」なんて表示がある通り、COLDは“冷たい”という意味です。
つまり風邪は「冷え」からくるものと考えられているようです。
体に良いショウガ
風邪に負けない体つくりに向いてる食材として「ショウガ」があります。
ショウガは世界中で親しまれている香辛料で、食用の他に漢方としても用いられるなど、健康にも良い食材です。
ショウガ特有の成分として「ジンゲロール」「ジンゲロン」「ショウガオール」などがあり、その効能は体を温める、殺菌作用、脂肪の燃焼を促進、抗炎症作用、老化を防ぐ等があります。
今回はそんなショウガの作り方を簡単にご紹介します。
ショウガの作り方(露地栽培)
ここで紹介する作り方では、新潟県下越地域を中心とした寒冷地~中間地を基準としたものとなり、時期などに地域差が生じる可能性があります。
ショウガの特徴
- ショウガ科ショウガ属
- 乾燥と過湿に弱いので、保水と排水を良くする
- 有機質が豊かな土を好む(pH5.5~6.0)
- 連作を嫌う(3~5年)
- ジャガイモと相性が悪いので輪作・連作は避ける
- 発芽まで1ヶ月かかるので、植えた位置に目印をつける
元肥
商品名 | 施肥量(1a当り) |
ヒューライム | 20㎏ |
タキアーゼ・S | 15㎏ |
綜合ミネラル宝素 | 15㎏ |
コーボしき島9号 | 10㎏ |
上質な石灰の「ヒューライム」、「タキアーゼ・S」の有効微生物群、「綜合ミネラル宝素」の微量要素を補給することで土を良質に仕上げます。そこに有機質を含んだチッソ・リン酸・カリの配合肥料である「コーボしき島9号」を加えることで、元肥はバッチリです。
植え付けの2週間前にヒューライムを、他は1週間前くらい前に施肥しておくと良いでしょう。
耕運して幅60㎝ほどの畝を立てておきます。
植え付け
◆種ショウガの準備
種ショウガは芽がいくつかついている塊なので、芽が3~4つくらいの大きさに割ります。(1片の重さが50g前後)
初期生育は種ショウガの養分で育つので、小さすぎるのは生育不良の原因になります。反対に大きすぎても収穫量はあまり変わりません。
割口から雑菌が入ってこないように、1~2日くらい干すか、草木灰などでコーティングすると良いでしょう。
◆植え付ける
追肥と土寄せ
1回目 | 芽が出て本葉が2~3枚の時に追肥と土寄せを一緒に行います。 「コーボしき島9号」を30g施肥します。ショウガは下にまっすぐ伸びていくので肥料は株元にやります。 次に3㎝くらい、表面が隠れるように土寄せを行います。 土寄せはショウガの肥大と品質向上のために重要ですが、一度にやりすぎると逆効果になるので気をつけましょう。 |
2回目 | 1回目の1ヶ月後に、同じく追肥をして、5㎝くらいの土寄せを行います。 この時に「敷きワラ」をしてやると、乾燥を防いで生育が良くなります。 強い直射日光も苦手なので、遮光ネットや背の高い野菜の影などで守ってあげると良いです。 |
[3回目] | 3回目の追肥を行う場合は、8月の中旬までに終わらせるようにします。 遅い時期の追肥は貯蔵性が悪くなるので気をつけましょう。 |