尻腐れ
先日、お客様が「尻腐れ」のトマトを持って来店されました。
写真のものはまだ青いトマトですが、赤くなって収穫するときに発見することもあります。腐った部分を取り除けば食べることはできますが、まあ、食欲はわかないですよね。。
「尻腐れ」とは、見ての通り果実のお尻の部分が黒く腐ってくる症状で、菌やウイルスによる病気ではなく、”生理障害”です。原因は大体3つあるうちのどれかです。
原因① 石灰(カルシウム)不足
石灰は基本的には最初の土つくりの時に施肥しておきますが、忘れていたり他の事情で石灰分が不足すると尻腐れの症状が出てきます。
浸透性のある石灰(「ヒューライム」)を追肥したり、水溶性カルシウムのスプレーを葉面散布するなどの対策があります。
原因② チッソ成分の過剰
石灰(カルシウム)をちゃんと施肥しているのに尻腐れになる場合は、窒素成分の過剰が考えられます。
多くの肥料では窒素成分として「アンモニア態チッソ」が使われています。そこに入っているアンモニアイオンというものがカルシウムの吸収を邪魔するのです。
チッソ成分の施肥(元肥・追肥)はほどほどにしましょう。
過剰なチッソは「セルホス」で消化させることができます。(↓「つるボケ」で説明しています。)
原因③ 水分の問題
カルシウムもチッソも問題なさそうな時は、水やりが原因かもしれません。
トマトは糖度を上げるためにも水分はあまり与えない方が良いのですが、水やりが多すぎると調子を崩しやすくなってしまいます。
だからといって乾燥させすぎると栄養を吸収できなくなってしまうので気を付けましょう。
大前提は予防です

尻腐れの原因について説明しましたが、大事なことは予防、発生させないことです。すでに発症してしまったものはどうやっても治すことはできません。
もし発症した果実を見つけたら、その原因を見極めてこれから着果する果実を守る予防をしましょう。
つるボケ
百津屋の店頭にあるトマトは「培養土の袋を使った栽培」をしています。(過去記事で少し触れています)
培養土に入っていたチッソが少し多かったのか、追肥で与えた液肥が多かったのか、「つるボケ」の症状がでてきました。
- 葉色が濃く
- 葉の表面がボコボコして
- 茎も太く
- 下側にカールしている
これらの症状がつるボケのサインです。
原因は「チッソの効きすぎ」です。このままでは樹勢が強すぎて実を着けなくなります。
「セルホス」でつるボケ対策
つるボケの対策は、「過剰なチッソを消化させる」ことです。
そこで「セルホス」を追肥することにしました。
”甘みを出す肥料”としておなじみの「セルホス」ですが、その成分はリン酸・苦土です。
その働きで植物体内の代謝を高めて未消化のチッソを効率よく消化してくれるようになります。
つるボケ対策以外でも元肥・追肥として施肥してあげることで、甘く、実のしまったトマトができるようになります。
美味しい旬の野菜で食卓を彩りましょう。
百津屋商店 代表:和田 一男
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お気軽にお問い合わせください!!
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