白鳥は嬉しい?
2025年の冬はテレビでも報道されていたように、日本海側を中心に各地で大雪でした。
百津屋のある新潟県下越地域も2月の寒波襲来によって一時、交通が滞るほどの大雪が降りました。

歩道の通り道を作るための雪かき作業は、冬の間になまった体には効果てきめんで、体中が筋肉痛になってしまいました。
気温も相当低くなっていたようで、白鳥の渡来地でもある「瓢湖」に行ってみると、湖面が凍っていました。

わかりづらいかもしれませんが、白鳥が”立って”いるところが全てもともとは水面です。
氷上を駆けて飛び立っていく姿はめったに見れない光景でした。
稲作大講演会の開催
そんな寒い2月の半ばに「稲作大講演会」が行われました。
これは百津屋商店も参加している「しき島会」の主幹で毎年開催されている講演会です。
米穀関係、肥料関係の2部に分かれてそれぞれの講師をお招きして解説していただきました。
米穀関係では、米穀情勢や令和7年産に向けた取り組みについて、話題の”政府備蓄米”に関する情報などをお話しいただきました。
肥料関係では、我々の地域では令和5年の超高温障害による米質の低下や令和6年の気象による減収という結果を受けて、異常気象に負けない増収を目指した稲作技術をお話しいただきました。

この日もとても寒かったのですが、熱心な農家の皆さんにお集まりいただき、会場は熱気にあふれていました。
増収を目指すための多収品種の特性や、減収の原因別の対策、異常気象に負けないための土作りの技術などのお話はどれも興味深く、講演後の質疑応答では時間切れで打ち切らなければならないほど多くの質問が投げかけられました。
ここで得た情報をもとに農家の皆様には笑顔で迎える実りの秋を迎えていただきたいです。
ジャガイモの準備やタマネギの様子
2月も後半になると天気も落ち着いてきて、あれだけあった雪もキレイに溶け始めました。


百津屋ではジャガイモの種イモが入荷して、予約いただいていたお客様への配達をしました。

植え付けまでにはまだ時間がありますが、切り分けて植える場合には、今から切って切り口を乾かしておけば草木灰などを用意する必要がなくなります。
配達先のお客様の畑を見せてもらうと、タマネギたちが顔を出していました。

あれだけの雪と寒さの中でどうなっているかと心配でしたが大丈夫だったようです。
さて、長い冬を超え、これからは三寒四温で春が近づいてきます。
春の足音が聞こえるにつれ気持ちも明るくなってきますよね。
まだまだ寒さがぶり返しますので急ぎすぎは禁物ですが、追肥や植え付けの準備を整えておきましょう。