そうか病(そうかびょう)とは
そうか病は、実際にはじゃがいもに影響を与える病気の一つとしても知られています。
この病気は、主にじゃがいもの茎や葉、そして特に塊茎に影響を及ぼします。
見た目が悪くなるだけでなく、生産者にとって死活問題となる減収のリスクもはらんでいます。
そうか病にかかったジャガイモの表面には、かさぶたのような病斑が現れるのが特徴です。
漢字表記では「瘡痂病」と書きますが、「そうか」とはかさぶたを意味しており、病名の由来にもなっています。(諸説)
そうか病の原因
そうか病の原因は土壌中に生息している細菌の一種である放線菌・ストレプトマイセス属菌と呼ばれる細菌です。
菌は糸状体と呼ばれる形態で土壌中に存在し、ジャガイモの植え付け時や生育期に傷口から侵入して増殖します。
予防と対策例
- 抵抗性品種の選択:そうか病に強い作物の品種を選ぶことで発病確立を減らせます。
- 土壌pHの調整:そうか病はアルカリ性の土壌で発生しやすいので、石灰の施用には気をつけましょう。
- 圃場管理:十分な排水と、適切な株間を保つことで湿度を抑え、病気の発生を減らします。
- 傷口を守る:傷口は菌の侵入経路になります。植え付けの際に2等分や3等分に切る場合、切り口を十分に乾かすか、草木灰などを付けて保護することで菌の侵入を防ぎます。
- 殺菌剤の適用:植え付け前に殺菌剤を全面散布して耕運しておくことで、土壌中の病原菌を減らします。
そうか病は深刻な病害ですが、適切な防除対策を講じることで被害を軽減させることができます。
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