2024年もあっという間に1カ月が経ちました。
1月1日には大きな地震があり、波乱の年明けとなりましたね。
当店のある新潟県下越地域でも液状化による地盤の変形や住宅被害がありました。
大きな被害を受けた方々にはお見舞い申し上げます。
暖冬の影響は
さて、昨年の猛暑から続き、この冬も暖冬気味となっております。
雪も少なく、降ってもすぐに溶けてなくなってしまいます。
暖かくて雪がないのは人間にとっては動きやすく好都合です。
作物にとっても良いことはたくさんあります。
しかし、逆に悪影響を及ぼすこともあるので気をつけなければいけません。
絹さや
絹さやをハウス栽培されているお客様のところでは、もう”さや”が大きくなっていました。
お客様も「平年よりも1カ月近く早い」とおっしゃっていました。
暖かさによって生育が早まり追肥のタイミングも同じく早まりそうです。
タマネギ
代わってこちらは露地栽培のタマネギです。
葉が傷んでいたり溶けてしまっているものもあります。
通常、今の時期は露地野菜は雪の下になっています。
雪の中は一定の温度のかまくら状態になっていて、作物はじっと冬眠しています。
さながら天然の低温貯蔵庫ですね。
しかし今年のように雪がないと、作物は気温の変化などの気象影響を直接受けてしまいます。
いくら暖かい日が多くても、今の時期は最低気温が0℃になったり霜が降りたりすることもあるわけです。
それによって作物は葉を傷めたり変調をきたすようになるのです。
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春の追肥のタイミングは良く考えて
雪がなくて動きやすく、畑に行って作物が弱っていたら肥料をやりたくなりますよね?
ちょっと待ってください!!
あなたの地域、まだ寒さが戻ってきたりしませんか?
先ほども申した通り作物は低温による影響を大きく受けます。
追肥によって生育を進めようとしている時にはさらに影響は大きくなります。
”チッソ成分”を追肥するにはタイミングを間違ってはいけません。
天気予報、特に最低気温をチェックして安定した頃に追肥すると良いでしょう。
もちろん、とう菜など作物によっては今の時期でも心配なく追肥できるものもあります。
土地や環境によっては同じ作物でも追肥のタイミングが大きくズレることもあります。
また、「ヒューライム」や「綜合ミネラル宝素」「セルホス」などチッソを含まない肥料の場合は時期を選ばなかったりもします。
気温は1つの判断材料にすぎません。
出来るだけ多くの判断材料を用意して作物に合わせた適切なタイミングで追肥することで、健全な野菜作りを目指してください。
百津屋商店 代表:和田 一男
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