ホームセンターなどの肥料売場をのぞきますと、”トマト専用”や”イチゴ専用”といった「〇〇〇専用肥料」であふれています。
容量も1㎏程度で値段もお手頃なため、プランター菜園などの小規模で作物を育てている人や野菜作りを始めたばかりの初心者にとっては非常に選びやすい商品です。
ですが育てる作物の種類が増えてくると、その分だけ専用肥料を揃えていかなくてはいけなくなり、余った分は翌年まで寝かせることになりますよね。置き場所も圧迫されることでしょう。
おそらくそれらの肥料を使う方々は、「専用って書いてあるんだからそれ以外には使えないんだろう」と思ってらっしゃるのではないでしょうか?
”野菜配合”といった名前の肥料でも、パッケージの写真に写っていない作物には使えないと思ってる方もいらっしゃいます。
結論を言いますと、全然大丈夫です。
野菜の好みを知れば使いまわせる
「チッソ少な目、リン酸ましまし、ホウ素トッピングで!」なんて、作物にも”好みの成分バランス”があります。
そういった好みに合わせて作られたのが「専用肥料」です。
なので、違う作物でも似たような”好み”を持つものであれば、その肥料で問題なく生育できるでしょう。
たとえ”好み”が違ったとしても、施肥量を加減してみたり、「コーボしき島9号」や「セルホス」などで足りない成分を補ってあげればムダなく肥料を使いきれると思います。
<おおまかな好みの例>
- トマトなどの果菜類・・・低成分でリン酸が高め。有機など緩効性チッソを好む
- ハクサイなどの葉菜類・・・全体的に高成分。マンガンやホウ素も入っている
”思い込み”をとっぱらってしまえば、使うべき肥料も少数精鋭でやりくりできるようになります。