新潟では40℃を記録した暑い暑いお盆を越え、気温が30度前後で安定しています。
すでに早生品種の稲刈りもちらほらと始まっているようです。
穂の色付きや倒伏の具合を見るために水田を回っていますと、時々ジャングルのように雑草がはびこっている田んぼに出会います。
ノビエ
上の写真はノビエが田んぼの半分くらい茂っている状態です。
- 除草剤を使わなかった(無農薬栽培、作業忘れ)
- 除草作業を行わなかった
- 除草剤の効かせ方が均一ではなかった
- 除草剤の散布時期が適当ではなかった
などの原因で写真のような状態になってしまうことがあります。
こんな状態のまま稲刈りをしたら・・・・・・・
特に大変なことはありません。
コンバインの刃を傷めることもなく、収穫したコメに混入することもほぼないでしょう。
しかし!!
ノビエの種は田んぼに落ち、翌年には確実にその数を増やしていく事でしょう!
雑草が増えることで稲の収量や品質はどんどん落ちていきます。
本来、稲が吸収するべき肥料も食欲が旺盛な雑草に横取りされてしまいます。
ノビエが穂を出す前に対策を取らなければいけませんね。
クサネム
今年のコメの等級に関わる雑草も見つけました。
それがこちら
クサネムです。
この草のタネが非常に厄介です。
問題なのはタネの大きさで、選別の際に取り除くことができずに玄米と混じってしまいます。
そのままの状態で検査を受けると等級を下げる原因になるわけです。
色彩選別機にかければ取り除けますが、個人でその機械を持っている農家さんも少ないでしょう。
稲と一緒に刈り取ってしまう前に早急な対策をすべきですね。
大きく育つと木が硬くなり、コンバインの刃も傷めてしまうクサネムですが、意外と引き抜くのは簡単です。
あとは人海戦術や根性ですべてのクサネムを抜き取るだけです。
「やるとやらないとで等級が違うかもしれない」と思えば、、やれますよね?
頑張るあなたへ
すべての雑草において、発生させないことがなによりですが、除草剤の体系処理をしていても「取りこぼし」は出てくるものです。
そんな時にはやはり人の手による抜き取り・刈り取りが必要になってきます。
その作業も雑草がタネを付ける前にしなければ翌年への繰り越しができてしまいます。
まだ暑い時期での作業となるでしょうが、成果は必ず上がると信じてがんばっていただきたいです。
ちなみに取り除いた雑草は用水に流したり田んぼの近くには廃棄せずに、遠くの捨てても大丈夫な場所に持っていったり、燃えるごみとして処理してください。